前回、非英語圏や準英語圏の人に衝撃を与えていると言ったが、とはいえ英語圏の人にも相当衝撃を与えているのでは?という反論の声が聞こえてきそうである。
そう慌てなさんなって。もちろん、英語圏人々の反応も理解してある。つもり。
これは非ネイティブスピーカーによる英語ネイティブスピーカーへの挑発ないしは実験だと思う。
以下説明しよう。(一部ネタバレしてすみません)
普通の日本人ならわかると思うが、以下のフレーズ。
I have a pen.とかThis is a pen.
英語の授業で教わったと思う。
私も同様である。本当に英語教育の初歩のフレーズだ。
私はかつて英語初学時代に本当に習ったこのフレーズが通じるかと思い、実際にネイティブスピーカーに試したことがある。
私は自分のペンを持って、「私はペンを持っている。これはペンです」と言ってみた。
そうしたら、相手はすごい表情をした。非常に複雑な表情をした。のを覚えている。
一瞬奇妙な雰囲気が支配し、それで終わり。
その後、私は英語の先生に対して、「せんせー。I have a pen.を習ったので実際試してみましが、相手には通じませんでした」と言ったことがある。その英語の先生も拍子抜けした表情をしたのを覚えている。
当然である。冷静に考えて欲しい。普通の日本人は人が良いので怒らないだろうが。
目の前にペンがあるのにも関わらず、ある人に私はペンを持っています。これはペンです。と言われたとする。英語教育に携わっているネイティブスピーカーなら
「あぁ。こいつは習ったばかりの英語のフレーズを試したいのだな」と
状況はわかるだろうが、普通の英語教育に携わったことのないネイティブスピーカーはそうは思わない。
馬鹿にするな。
と怒るのが当たり前。
目の前に持っている物体がペンであること。そのくらい見れば当たり前だろ。
こいつは頭がおかしいか、こいつは私のことを馬鹿だと思っているのかと思う。のが普通だろう。
私の相手のネイティブスピーカーも相当混乱したハズ。
今申し上げたケースはペンという物体を見せられ且つ I have a pen.と言った場合。
更にこの行為をピコ太郎さんの様にパントマイムで表現された場合はどうなるだろう。
この動画はパントマイムが鍵であると思われる。
パントマイムをすることによって視聴者の脳裏に相貌が立ち現れてくる。
しかし、それは先ほど言及したように非常に馬鹿げた内容なのだ。
よって、視聴者はもっとエスカレートした形で相当馬鹿にされたのか或いは、こいつが本当に馬鹿だろうという気持ちになるに違いない。
でも、前章でも言及したが見た目がアジアのおっさんである。英語どころか動画サイトやSNSができなさそうなおっさんである。
でも動画サイトにアップしている。これはおかしい。これは何か落とし穴があるに違いない。何か謎があるのではと思うのだろう。
それで何回も見返しているうちに洗脳されピコ太郎さんのメロディーとリズムが頭にこびり着いて離れなくなる。
多くの人がこういうプロセスを辿っていると私は考えた。
受け取りかたが全く違うのだろう。それが全く奇妙な効果を生んでいる。同じフレーズでも、ネイティブスピーカーと非ネイティブスピーカーでは全く異なる衝撃だ。
というのが私の分析であるが、皆さんはいかがですか?
くれぐれもその土地の人に会った時に現地語を使いたいからといって、いきなり現地語でこれはペンです。と言わない様にね。特にパントマイムでは禁止。
では。
See you !
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