BABYMETAL LIVE AT WEMBLEY review 3 音楽は誰のためのもの?

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ここまではBABYMETALと英国、欧州について私なりの見解を申し上げたのだが、もちろん日本の3人の少女が欧州や英国を動かすのは現実にはありえないしあったとしてもファンタジーの領域だ。

もちろん。アーチストが単独で政治や経済について意見を言うのもリスクが伴う。また、音楽に政治や経済を持ち込むなと言う心情も非常によくわかる。でも、音楽ほど取り巻く環境、政治や経済に影響を受けるものはないとも思っている。以下それについて話を進めたい。

音楽や学問はなかなかそれ単独ででは生計を立てるのは難しい。もちろん美術や文学も同様だと思う。
貧困と名声は紙一重だ。それは音楽や学問に関わった人々が切実に感じている問題だと思う。

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ピコ太郎のヒヨコ選別という曲のネタでもあるが売れない芸人であれば40歳を超えるおっさんがバイトをしていなければいけない。また、それをネタにしているのだけれども。売れさえすればとんでもない名声も富も入ってくる。モーツアルト、ベートベン、ショパン、ビートルズ、ロールングストーンズ同様だ。

大昔は楽譜、近年では円盤(古くはレコード 今はCD、 BABYMETAL語ではデロリアンというらしい)がかつてのように売れなくなって久しいが、売れなければ当然、新しいものは作られないし発表もされない。

やはり芸術家でも娯楽音楽家でもどこかのエスタブリシュメント(=既得権益者)と親しくなり、その注文に応じなければいけない。西洋音楽という領域があるならば西洋音楽の発展及び衰退もエスタブリシュメント側の変化に応じていると考える。

本内容は京都大学人文科学研究所教授 岡田暁生先生の西洋音楽史「クラシック」の黄昏という書籍に詳しいのでそこに譲るとする。予備知識のない方のために岡田先生のポータルの紹介文を以下記載する。

近代西洋音楽史

十九世紀から二〇世紀前半に至る西洋音楽史は、芸術音楽と娯楽音楽の分裂のプロセスであった。ベートーヴェンからシェーンベルクに至るドイツ絶対音楽は自律美学に基づく高度の音の抽象化を目指し、他方ヴィルトゥオーソ音楽やオペラは革命後の近代市民社会にブランド化された上流娯楽を提供した。この分裂の様相の分析を通してヨーロッパ近代精神に迫りたい。


このことは近代法が未成熟なシナについても同様に言える。シナでは音楽は娯楽でも芸術でもない。違法コピーの問題だ。誰もCDをカネを出して買わない。音楽は違法ダウンロードで聞くものだ。ネット時代になりCD屋は殆どなくなった。一部著作権が保護されている香港や台湾の歌手しか生業として成り立っていない。

いやそもそも、著作権法ということが理解できないのではとも思う。コピーは違法だという意識すらない。シナ人は音楽は無料と思っている。音楽は芸術としても娯楽としても生業としては全く成り立たない。だから、シナでは音楽家は軍隊や政治家のお抱え歌手になるか共産党礼賛を歌うことでしか存在しない。最高権力者の習近平氏の妻が軍隊慰安歌手であることは有名である。

そう言う近代音楽という目線で見ると厳しい見方をすれば現代シナはいわゆる近代化に成功しているとは言い難い。海賊版音楽とゾンビ音楽だらけだ。

芸術や娯楽がどう生業として成り立つかは日本でさえ昔からは非常に難しい課題である。日本の伝統芸能、雅楽、能、歌舞伎、義太夫、都々逸、浪曲等々は国の保護制度や家元制度にてなんとか命脈を保っていると推測される。
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日本でもご苦労なさっているのは重々承知で、厳しく且つ失礼な言い方をすれば保護された状態では既にアクティブではないし、ゾンビだ。死んでいるのに死んでいない。これでは新しいことは生まれない。

西洋音楽もエスタブリシュメントの変遷によって変わってきている。最初は宗教家、司祭、司教の保護にある宗教音楽。そして、大航海時代、帝国主義時代の貴族がパトロンとなった宮廷音楽。そして、上流階級のサロン音楽・・・等々。

20世紀初頭になり、西洋音楽は衰退し新しいものが生まれなくなったが、中産階級を対象にした、ポピュラー音楽の復興、モダンジャズやビートルズやローリングストーンズとったロックそしてHeavy Metalとなって行った。

でも21世紀になりご存知の通り、いわゆるグローバリズムの進展により中産階級は総崩れ、もう新しいエスタブリシュメントがいない。

既に21世紀ではポピュラー音楽のロックやヘビーメタルですらも新しいことができているとは言い難い。

残り少ない寄るべきもの、グローバル0.1%のエスタブリシュメントは現在攻撃を受けているのだ。彼らは課税逃れの訴追を受けまいとビクビクしているのだろう。音楽を聴いている余裕はないと思う。一部の支配者だけの音楽、観衆のいない一人カラオケでは新しい音楽は生まれない。

音楽は一体誰のためのものか?音楽、芸術、娯楽はもうなくなってしまったのか?

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それでもやはり我々は音楽を芸術を娯楽を取り戻したい。という願いからなのだろう。
やはり、皆がBABYMETALを求めていたのだった。音楽を失いつつある今、多くの人々がそういう願いを示している。この映像作品を見て改めてそう思うのであった。


では。
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