2020年今年一年を振り返っての第4回目です。
今年の一番ヒットした映画は鬼滅の刃だそうです。
興行収入も史上最大だそうですね。観客動員数は2400万人だそうですね。
日本映画界の空前のヒットだそうですね。
私はあまり、アニメや漫画は見ないのですけれども映画版ではなく、アニメ版を見てみました。
なるほど、作りは結構最近のナルト疾風伝のタッチですね。というのがわかりました。
ということで途中で見るのをやめてしまいました。
なぜかというとこの話はどう見ても勧善懲悪と仇討ちですね。
どうしても、勧善懲悪や仇討ちという江戸から明治にかけての古来の芝居や物語しか思えなかったのですね。
勧善懲悪という言葉はいわゆるウルトラマンですね。
相手が悪いのだから叩き切ってしまえ!ということですね。
あとは仇討ちですね。仇討ち、復讐なら、親の仇ならば殺人も許されるのですね。代表的な物語としては曽我物語でしょうね。
明治時代の坪内逍遥さんが中心となって勧善懲悪なるものは近代化の妨げになると言って否定しましたね。
かなり以前のシナの映画も仇討ちばかりでうんざりしたことを思い出しました。
ですから、たとえアニメとはいえ、2400万人も人がお金を払って見るものが前近代的な勧善懲悪、仇討ちの内容をみて喜んでいるということは私はショックでした。
私は当然、鬼滅の刃という作品に対しては何も悪意は持っていません。少年誌に書かれた単なる仇討ちの漫画ですからね。
しかし、この時期に、勧善懲悪と仇討ちが流行っているということは、何か日本人の中に前近代的な幼稚性が生まれ始めているのでないかと心配になってきています。
子供ならともかく多くの大人もウルトラマンや田舎芝居を見て溜飲を下げている・・・。
私は鬼滅の刃を楽しいと思う成人対して不気味さを感じ得ません。大人になれば善とか悪とか二項対立ばかりの局面ばかりではありません。どちらの立場もあるし、折り合いをつけていくも大事ですね。
そういうことが全くない勧善懲悪世界に多くの大人が溜飲を下げているのですね。
大人に幼稚性が拡大すればまた、憎悪を利用した悪夢の民主党政権やシナの文化大革命が生まれかねませんね。
年末にこんな話をして申し訳ありませんが、非常に心配になりましたので、書きました。
ですので鬼滅の刃を見て溜飲を下げずになるような作品が一般大衆に欲しいものですね。
では
See you!
この記事へのコメント
世名 和正
小説をブログ上で公開するきっかけを与えてくれたことにも、大変感謝しております。
『鬼滅』はコミックを一巻だけ読んだ際に「まぁ、ジャンプ漫画ならこんなもんかな」と思いましたが、相当売れたみたいですね(詳しくは知らないので、これ以上は触れませんが)。
個人的には、ステレオタイプな作品よりも複合的な要素を持つ作品の方が面白味がありますし、理想的かなと思います。
こうさん
>世名 和正さん
いつも面白い小説を発表下さいまして、ありがとうございます。毎回楽しみにしております。
アニメーションにいちいち口を挟んでも仕方ないのですが、世の中にはもっと面白いものがあるということを分かってもらうように私も面白いものを書きたいと思います。