勝利の原動力は何?
一言で言うと
我々はエスタブリシュメントに騙されていたのでは
という強い疑念から始まると思っている。
さて、トランプさん勝利確定後、多くの識者は後付で英国のEU離脱、トランプ勝利はエスタブリシュメント(既得権益勢力)の対抗になるといっていた。既得権益勢力に対抗する動きが従来の大国にも広がっているという。
続BABYMETALの衝撃 英語ダメ、ゼッタイ!5ー2で言及していたとおり、英国のEU離脱は当初私は分析できていなかったがトランプさん勝利前には英米圏での既得権益勢力への既得権益勢力への対抗が拡がっていると分析していた。
なぜそれがわかったのかはBABYMETALファンの表情をヒントにしたがもう一つある。
実は種明かしをするともう一つのヒントはシナにあったのだ。
信濃町にではなかった。現在のシナの街に行って御覧なさい。
「法治」、「法治」という看板がどこの都市にも見られるだろう。
これは何を意味しているのだろう。
習さん側の既得権益勢力への対抗措置なのである。
習さん側には王岐山さんというバックがいる。かれは広東の裏の経済まで精通している。当然、鄧小平の南巡講話以降の錬金術(いまは破綻)も熟知している。
かつ、王さんはもともと歴史学専攻だから歴史にも詳しい。
昨年、王さんは突然岡田英弘さんの著書を激賞した人として歴史マニアには有名である。
もちろん、現代のチャイナウォッチャーの一部にも岡田英弘は有名である。
岡田英弘さんの著作レベルの内容は前提として理解できていないとシナの多くの謎は
紐解けない。当然王さんのレベルにも到達できない。
まぁチャイナウォッチャー側については後で触れよう。
いずれにしろシナの謎を紐解くときはあっちへいったりこっちへいったりする。
ご了承を。
さて、シナの既得権益勢力とは何か?「法治」がキーワードである。
「法治」の対義語は?
「人治」である。
どちらも普通の日本人はピンと来ない場合もあろう。
ただし、この言葉の対立関係がわからなければ、とりわけ習政権以降の現代シナを理解することはほぼ不可能であると申し上げたい。
さて、本題の習さんとトランプさんとの類似と申し上げたい。
トランプさんにとっての「エスタブリシュメント」に相当するのが習さんにとっての「人治」。これが対抗する既得権益勢力である。つまり、それが江澤民や胡錦濤側の既得権益である。
習さんはこの「人治」側への攻撃として「法治」を使っているのである。
「法治」は全く正しい。誰も文句が言えない。「人治」はダメである。
「人治」側はすなわち袖の下やマネーロンダリングが背景である。
シナ人の誰もがわかっている。このキーワードを習さん王さんが見出したと思っている。
トランプさんとしてもエスタブリシュメント側へ「投票」を使って攻撃とした。
と思っている。「投票」は全く正しい。民主主義社会には投票の秘密がある。口ではヒラリーさん支持と言って実際にはトランプさんに投票しても秘密は守られる。かつ、必ず一人一票だ。エスタブリシュメント側が複数票投票できるわけではない。しかも不法移民は投票できない。米国人誰もがわかっている。
トランプさん習さんどちらも対抗勢力が絶対に否定できない国家の根幹の枠組みを使い既得権益側への攻撃を仕掛けているのだ。
ここに両者の類似性を私は見出している。
トランプさんも習さんもこれを敢えて狙ったとは言わないだろうが・・・。
数ヶ月前とあるシナ東北部でタクシーに乗ったとき運ちゃんがシナ語で私に言っていた。
「お客さん。昨日のニュースはスカッとしたぜ。習さんがまたあの共産党の幹部を逮捕したんですぜ。やりましたね。習さん。だからおいらのタクシー仲間はみんな習さんが大好きさ。そう思いません。お客さん」と興奮していた。私は「うふふ」と笑っているだけであった。
さて、長くなったので今回はここまで。またね。
私はもちろんトランプさんも習さんの支持でもなければ非支持でもないよ。
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